検査について

次のような検査を組み合わせて診断します。
1)レントゲン検査(セファロメトリー)
2)簡易睡眠時無呼吸検査(簡易PSG)
3)静脈麻酔下での上気道(鼻・咽喉頭)の観察
4)終夜ポリソムノグラフィー(精密検査)
5)鼻腔通気度検査


検査記事一覧

レントゲン画像と基準線

レントゲン検査はX線の主軸方向を左右の外耳道軸に一致させた撮影方法で行われます。セファロメトリーはそのレントゲン画像から得られる骨と軟組織の情報から顎顔面や咽頭部の形態を把握するため以前より歯科・口腔外科領域で行われていました。耳鼻咽喉科でも閉塞型睡眠時無呼吸症候群における上気道の閉塞部位と無呼吸の程度を推定する検査法のーつとして行われます。

簡易睡眠時無呼吸検査自宅で取扱い可能な検査機器を使って、普段と同じように寝ている間にできる検査です。手の指や鼻の下にセンサーをつけ、いびきや呼吸の状態から睡眠時無呼吸症候群(SAS)の程度を調べます。 自宅で容易にできるので当院でもこの簡易検査から始める場合が多いのです。 当院では下図のような機械を自宅でセットしてもらい記録されたデータを解析して判断します。

静脈麻酔で睡眠状態に近い状態にして無呼吸、いびきの生じる部位を診断します。15分位の日帰り検査です。この検査からどのような治療が有効かを推定する上で重要な情報が得られます。

終夜ポリソムノグラフィー(精密検査)簡易検査よりもさらに詳しく、睡眠と呼吸の状態を調べる検査で無呼吸の程度を最も正確に知ることができる検査です。入院して行いますが、仕事などへの支障が少ないよう、仕事終わりの夜に入院して検査をし、翌朝出勤前に退院できるように配慮しております。

鼻の通りの検査です。鼻づまりが睡眠時無呼吸の直接の原因になることは比較的少ないのですが、ひどい鼻閉は睡眠時無呼吸の原因になったり、CPAP療法、マウスピース療法の妨げになります。